給湯器から聞こえる異音の種類と原因を知ろう
①ゴーゴーという低い唸り音

給湯器から「ゴーゴー」という低い唸り音がする場合、
最も多い原因は燃焼ファン(送風機)の不具合です。
給湯器内部のファンが回転してガスと空気を
混合しながら燃焼を助ける役割を担っており、
このファンのベアリングが劣化したり
異物が混入したりすると異音が発生します。
ゴーゴー音は特にお湯を大量に
使用しているとき(シャワー中・浴槽への湯はり中)
に強くなる傾向があります。
ファンの回転数が上がるほど音も大きくなるためです。
また配管内の水流によるウォーターハンマー(水撃)
もゴーゴー音の原因になることがあります。
水圧が高い場合や急に蛇口を閉めたときに
配管内で水が激しく動き異音が発生します。
ゴーゴー音が突然大きくなったり継続して
聞こえたりする場合は給湯器内部の
異常が進んでいるサインの可能性があります。
放置せず早めに業者に確認してもらうことをおすすめします。
⚠️ 注意
ゴーゴー音に加えてガスの臭いや給湯器周辺の熱異常がある場合はすぐに使用を中止しガスの元栓を閉めて業者または消防に連絡してください。
②ボコボコという水音・気泡音

「ボコボコ」という音は主に
給湯器内部の配管や熱交換器に溜まった空気(エア)
が水の流れによって動くときに発生します。
特に給湯器を長期間使用しなかった後
(旅行・帰省後など)に
使い始めたときに聞こえることが多い音です。
追い焚き機能付き給湯器の場合は
循環配管内のエア噛みが原因でボコボコ音が
することがあります。
浴槽の循環口から空気が入り込んだ場合や
配管の一部に空気が溜まった場合に
この現象が起きます。
水垢やスケール(水中のミネラル分が固着したもの)
が熱交換器内部に蓄積すると加熱時に小さな気泡が
生じボコボコ音がすることがあります。
この場合は熱交換器の清掃や交換が
必要になることがあります。
軽度のエア噛みであればお湯を少し
流し続けることで自然に解消することがあります。
しかし音が長期間続く場合や悪化する場合は
内部の詰まりや部品の劣化が考えられます。
✅ 確認
追い焚きを使用中にボコボコ音がする場合は浴槽の水位を確認してください。循環口より水位が低いと空気を吸い込みやすくなりボコボコ音の原因になります。
③ピーピー・キーンという高い音

「ピーピー」「キーン」という高音は
減圧弁・逃し弁・温度調整弁などの部品が
正常に動作していないときに発生することがあります。
これらのバルブ類は水圧や温度を調整する役割を
持ちわずかな隙間から水や蒸気が漏れることで
高音が発生します。
給湯器の膨張水(加熱によって体積が増えた水)
を逃すための逃し弁(安全弁)が
作動しているときもピーピー音がすることがあります。
逃し弁が正常に作動している証拠ですが頻繁に
作動する場合は水圧が高すぎる状態が
続いていることを示しています。
リモコンや電子基板の問題でアラーム音として
「ピー」という短い音が鳴ることもあります。
リモコンの表示を確認してエラーコードが
表示されていないか確認してください。
高音が継続する場合は内部部品の異常が進んでいる
可能性があります。
自己対処は困難なためメーカーまたは
専門業者に症状を伝えて点検を依頼してください。
④カタカタ・ガタガタという振動音
「カタカタ」「ガタガタ」という振動音は給湯器本体の固定が
緩んでいる場合や内部部品が脱落・緩んでいる場合に
発生することがあります。
給湯器は壁に固定されて設置されますが
経年劣化によってブラケットや固定ネジ
が緩むことがあります。
外から見て給湯器本体が少し動く・傾いている場合は
固定が不十分なサインです。
この状態で使い続けると配管接続部に負担が
かかり水漏れやガス漏れの原因になることがあります。
内部で振動が発生する場合はファンの羽根
にゴミや虫が付着しているケースや、
バーナーノズルが詰まって燃焼が
不安定になっているケースなどが
考えられます。
いずれも自己対処は難しい内容です。
給湯器の運転中に振動音がする場合は
まず給湯器本体の固定状態(目視)を
確認してください。
明らかに緩んでいる場合はすぐに使用を中止して業者に連絡してください。
⑤燃焼時のパチパチ・バチッという音

点火時や燃焼中に
「パチパチ」「バチッ」という音がする場合、
点火装置(イグナイター)の放電音で
あることがほとんどです。
通常の点火時には数回のパチパチ音の後に
バーナーに火がつきますが何度も
パチパチ音がして点火しない場合は
イグナイターや炎センサーの劣化が疑われます。
燃焼中に断続的にパチパチ音がする場合は
燃焼状態が不安定なサインです。
ガスの供給量が不安定な場合や
バーナーが汚れている場合に起きることがあります。
バチッという大きな音の後に給湯器が停止する場合は
過電流保護が働いた可能性があります。
電気系統に問題がある場合もあり
自己判断での対処は危険です。
💡 ポイント
点火時の軽いパチパチ音は正常な動作音です。ただし点火に時間がかかる・何度試みても点火しない・燃焼中に異音がするといった場合は異常の可能性があります。
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給湯器の異音への対処法を順番に試そう
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①水量調整で改善できる異音

まず試してほしい対処法がお湯の使用量(水量)の調整です。
給湯器は使用する水量に応じてガスの燃焼量や
ファンの回転数が変わります。
水量が多すぎると機器に負荷が
かかり異音が発生しやすくなることがあります。
シャワーや蛇口の水量を少し絞って異音が
小さくなるかどうかを確認してみてください。
水量を絞ると異音が解消または小さくなる場合は
水量と機器の能力のバランスの問題が考えられます。
逆に水量が少なすぎると給湯器がお湯を
沸かしきれず燃焼が不安定になることがあります。
リモコンで設定している温度が高すぎる場合も
燃焼に負荷がかかります。
お湯の温度設定を少し下げてみることも有効です。
給湯器の号数(給湯能力)が家族の人数や
使用量に対して小さすぎる場合は常に
最大出力で動作することになり異音が
発生しやすくなります。
この場合は号数の大きい機種への
交換が根本的な解決策となります。
✅ 確認
水量や温度の調整で異音が改善した場合でも定期的に給湯器の動作状態を確認することをおすすめします。改善が一時的な場合は内部に問題が蓄積している可能性があります。
②エア抜き操作でボコボコ音を解消

ボコボコ音がする場合は配管内のエア抜き操作を
試みてください。
エア抜きとは配管内に溜まった
空気を水の流れで外に押し出す作業です。
給湯器のエア抜き方法は
①お湯の蛇口を全開にする→②お湯がチョロチョロと空気混じりに出る状態をしばらく(1〜3分)維持する→③空気が抜けると安定したお湯が出てくる、
という手順です。シャワーより浴槽の
蛇口のほうが効果的な場合があります。
追い焚き配管のエア抜きは
①浴槽に水を循環口より10cm以上高く張る→②給湯器の追い焚き運転を数分行う→③エアが循環することで徐々に抜けていく、
という流れで行います。
エア抜き後に音が解消した場合は配管内のエアが
原因だったと判断できます。
しかし定期的にエアが混入する場合は
配管のどこかに空気が入り込みやすい
箇所があるかもしれません。
一度業者に確認してもらうことをおすすめします。
③設置環境の確認と改善
給湯器周辺の設置環境が原因で異音が発生
している場合があります。
特に振動音(カタカタ・ガタガタ)
は設置状況と密接に関係しています。
まず給湯器本体の固定状態を確認してください。
壁への固定ブラケットが緩んでいないか、
給湯器本体が傾いていないかを目視で確認します。
軽く手で触れてグラグラする場合は固定が不十分です。
給湯器の周囲に物が当たっていたり、
配管が壁や他の物に接触して振動を
伝えていたりする場合も異音の原因になります。
給湯器周辺のスペースを確保し接触している物がないか確認してください。
給湯器が設置されている台や架台が劣化している場合も
振動が増幅されることがあります。
固定ネジの締め直しや防振ゴムの設置が
有効な場合がありますが作業には給湯器の
専門知識が必要なため業者に依頼するのが安全です。
④フィルター・配管の清掃
フィルターや配管の汚れが異音の原因に
なっている場合は清掃によって改善できることがあります。
特にボコボコ音や水流音は配管内の汚れや
詰まりが関係していることがあります。
給水フィルター(ストレーナー)の清掃は
前述の通り自分で行える作業です。
フィルターが詰まっていると水の流れが
乱流になり異音が発生することがあります。
月に一度程度の清掃を習慣にしましょう。
追い焚き配管の洗浄は市販の配管洗浄剤(ジャバなど)
を使って行えます。配管内の汚れが流れを
阻害していると異音が発生しやすくなります。
年2〜3回の洗浄を行うことで音の改善と
衛生面の改善が期待できます。
💡 ポイント
フィルター清掃や配管洗浄で異音が改善しない場合は内部の熱交換器や機械部品の問題が考えられます。この場合は専門業者による内部清掃や部品交換が必要です。
⑤すぐに業者へ連絡が必要な危険なサイン

給湯器の異音の中には
すぐに使用を中止して業者に連絡すべき危険なサインがあります。
以下の症状がある場合は直ちに給湯器の運転を止めガスの元栓を閉めてください。
危険なサインの具体例:①異音とともにガスの臭い(硫黄臭・腐卵臭)がする、②異音とともに給湯器周辺や排気口から黒い煙や異臭がする、③「バン」「ドン」という大きな衝撃音がする、④異音とともに給湯器が熱くなっている(触れないほど)。
ガスの臭いがする場合は窓を開けて換気しガスの元栓を閉め、
その場でガス会社または消防(119番)に連絡してください。
電気のスイッチを操作することも避けてください。
⚠️ 注意
「少し様子を見てから」という判断が重大事故につながることがあります。上記の危険なサインが一つでも該当する場合は躊躇なく使用を中止し専門家に連絡してください。
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異音を放置するリスクとプロへの依頼
①異音が示す内部部品の劣化サイン

給湯器の異音は多くの場合
内部部品の劣化や故障が進んでいることを知らせるサインです。
特に使用年数が8年を超えた給湯器では複数の部品が
同時に劣化していることが多く一つの部品を
修理しても次々と別の部品が故障する
ケースもあります。
ファン(送風機)のベアリング劣化は
「ゴーゴー」「ヒュー」という音として現れます。
ベアリングが完全に破損すると
ファンが止まり給湯器全体が停止します。
ファン交換の費用は部品代+工賃で2〜5万円程度が目安です。
熱交換器内部にスケール(水垢)が蓄積すると
「ボコボコ」という音とともに加熱効率が
低下しガス代が増加します。
スケールの除去は専門業者による
分解清掃が必要で費用は2〜6万円程度かかります。
点火装置(イグナイター・炎センサー)の劣化は
点火不良や不安定な燃焼を引き起こします。
これらの部品は消耗品であり定期的な交換が
必要です。早期発見であれば
比較的安価な修理で済む場合がほとんどです。
②異音を放置するとどうなるか

給湯器の異音を「まあいいか」と放置していると
故障が深刻化するリスクがあります。
小さな異常音が大きなトラブルの前兆
であることは少なくありません。
ファンの劣化を放置すると不完全燃焼が進み
一酸化炭素が発生するリスクが高まります。
一酸化炭素は無色無臭で気づかないうちに
中毒症状を引き起こす危険があります。
これは命に関わる問題です。
配管の詰まりや腐食を放置すると
水漏れが発生し給湯器本体の損傷だけでなく
壁内部の腐食や漏電といった二次被害に
つながることがあります。
水漏れによる被害は修理費用が
大きく膨らむことがあります。
経年劣化が進んだ状態で使い続けると
最終的に給湯器が突然停止してしまうリスクがあります。
特に冬場の寒い時期にお湯が突然使えなくなると
生活への影響が非常に大きいため
早めの対処が重要です。
③点検・修理の流れと費用

給湯器の異音について業者に依頼する場合の一般的な流れは
①電話またはウェブで問い合わせ→②症状の説明と診断→③現地調査・見積もり→④修理または部品交換→⑤動作確認・引き渡し、という手順です。
現地調査では業者が給湯器の動作を確認しながら
異音の発生源を特定します。
この段階で正確な見積もりが提示されます。
見積もりは無料で行う業者を選ぶことが重要です。
修理費用の目安は原因によって異なります。
ファン交換:2〜5万円
熱交換器清掃:2〜6万円
点火装置交換:1〜3万円
基板交換:3〜8万円
逃し弁交換:1〜3万円
が一般的な相場です。
✅ 確認
修理費用が給湯器の交換費用(15〜30万円)の半額を超える場合は新品への交換を検討することをおすすめします。特に設置から10年以上経過している場合は他の部品も連鎖的に故障するリスクがあります。
④交換を検討するタイミング

給湯器の異音がきっかけで交換を検討する場合
以下の条件が重なるときが交換の適切なタイミングです。
①設置から10年以上経過している、
②修理費用が5万円を超える見積もりが出た、
③同じ部分の修理を繰り返している、
④複数箇所の同時修理が必要、の4点です。
交換を決めた場合は複数の業者から
見積もりを取ることを強くおすすめします。
同じ機種でも業者によって本体代・工事費が
大きく異なります。
最低3社から見積もりを取り価格と
サービス内容を比較しましょう。
新しい給湯器を選ぶ際は現在の家族構成・生活スタイルに
合わせた号数と機能を選ぶことが重要です。
省エネ性能の高いエコジョーズはランニング
コストが低くなり長期的にはお得に
なることが多いです。
💡 ポイント
給湯器の交換時期を繁忙期(冬場・年末年始)前に計画することで工事費が安くなる場合があります。また古い給湯器が動いているうちに余裕を持って交換することで急な工事対応の必要がなくなり業者選びに時間をかけられます。
⑤まとめ:異音は早めの診断が重要
給湯器の異音には様々な種類があり原因も多岐にわたります。
ゴーゴー・ボコボコ・ピーピー・カタカタなど音の種類に
よってある程度の原因を絞り込むことができます。
まずは水量調整やエア抜きなど自分で
できる対処を試みましょう。
自己対処で改善しない場合やガス臭・黒煙など
危険なサインを伴う場合はすぐに給湯器の運転を
止めてガスの元栓を閉め専門業者に連絡してください。
異音を放置することは故障の深刻化だけでなく
一酸化炭素中毒などの安全上のリスクにもつながります。
設置から10年以上経過している給湯器は修理より
交換のほうが長期的なコスト面・安全面で
優れている場合があります。
異音をきっかけに給湯器の
今後についての計画を立てることを
おすすめします。
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