給湯器の水漏れの種類と原因を把握しよう
①配管接続部・継手からの水漏れ

給湯器の水漏れで最も多い箇所が
配管の接続部(継手・ジョイント部分)です。
給水管・給湯管・追い焚き配管などが給湯器本体に接続されている
箇所のパッキンやOリングが経年劣化すると隙間から水が漏れてきます。
接続部からの水漏れは最初はわずかな水滴程度でも放置すると
漏れ量が増加していきます。給湯器の下や周囲に水が
垂れている・水濡れの跡がある場合は接続部を確認してみてください。
接続部のパッキン交換は比較的単純な作業ですが給湯器の
ガス配管に接続されている部分は資格が必要な作業です。
水道管側の接続部であっても特定の工事は水道設備の資格が
必要です。自己判断での修理は行わず専門業者に依頼してください。
接続部からの水漏れを放置すると錆や腐食が進み
最終的に配管が破損することがあります。
早期発見・早期修理が重要で定期的に
給湯器周辺の確認を習慣化することをおすすめします。
💡 ポイント
配管接続部の水漏れは接続ナットを少し締め直すだけで改善することがあります。ただし金属配管のナットを無理に締めると逆に破損するリスクがあるため慎重に判断してください。
②本体内部(熱交換器・配管)からの漏れ

給湯器本体の内部から水が漏れている場合、
熱交換器や内部配管の腐食・破損が原因の可能性があります。
熱交換器は水を加熱するためのコア部品であり長年の使用で
腐食やピンホール(小さな穴)が生じることがあります。
内部からの水漏れは給湯器の外側のパネルを外して内部を
確認しないと発見できないことが多く給湯器の外側に水滴が
見当たらなくても内部で漏れが進行しているケースがあります。
熱交換器の水漏れは修理が可能な場合もありますが費用が
高額になることが多く(5〜15万円程度)、
設置から10年以上経過している場合は
給湯器全体の交換を検討したほうが
経済的な場合があります。
給湯器内部からの水漏れを放置すると電気系統に
水が浸入し漏電や短絡(ショート)を引き起こす危険があります。
漏電は感電事故や火災の原因になるため内部からの
水漏れが疑われる場合はすぐに電源を
切って業者に連絡してください。
③安全弁・逃し弁からの排水
給湯器の底部または側面に「排水口」「ドレン」
と書かれた部分から水が出ている場合、
これは安全弁(逃し弁)が作動している可能性があります。
安全弁は給湯器内部の水圧や温度が異常に
高くなった際に自動的に圧力を
逃すための安全装置です。
安全弁が正常に作動して水が少量排出されることは
給湯器の正常な動作の範囲内です。
特に電気温水器や追い焚き付き給湯器では
加熱時に膨張した水が安全弁から
排出されることがあります。
問題は安全弁から常に大量に水が出続けている場合です。
これは水圧が常に高すぎる状態か安全弁自体が
故障して弁が閉じなくなっている状態を示しています。
どちらの場合も専門業者による点検が必要です。
⚠️ 注意
安全弁から出る水に茶色や赤みがかった色がある場合は内部の腐食が進んでいるサインです。腐食した内部部品は突然破損するリスクがあるため早急に点検を依頼してください。
④経年劣化によるパッキン・シールの劣化

給湯器内部の各部品の接続部には
パッキン(ゴム製のシール材)が
使われています。
ゴムは経年劣化によって硬化・ひび割れが
生じ水密性が失われます。
特に10年以上使用した給湯器では
複数箇所のパッキンが同時に
劣化していることがあります。
パッキンの劣化は使用環境
(高温・低温の繰り返し・水質)によって
進み方が異なります。
水質が悪い地域(硬水・鉄分が多い)では
腐食が早く進む傾向があります。
パッキンの交換は部品代が安価(数百円〜数千円)ですが
給湯器の分解作業が伴うため工賃がかかります。
1箇所のパッキン交換に1〜2万円程度の費用が
かかることが一般的です。
複数箇所が同時に劣化している場合は
交換費用が重なります。
パッキンの劣化は外見から判断しにくいため
定期点検の際に業者に確認して
もらうことが最も確実です。
「最近ぽたぽたと水が落ちる音がする」という
症状はパッキンの劣化を示す
サインのことがあります。
⑤凍結による配管破損
冬場の凍結によって配管が膨張・破裂し水漏れが発生するケースがあります。凍結による水漏れは冬が明けて気温が上がったタイミングで突然大量に水が漏れ始めることが多く発見が遅れることがあります。
凍結による配管破損が発生した場合はすぐに給湯器の止水栓または水道の元栓を閉めてください。大量の水が漏れ続けると床や壁への浸水被害が拡大します。
破損した配管の修理には配管の切断・交換が必要で専門業者による工事が必要です。費用は破損箇所や配管の種類によって異なりますが1〜5万円程度が目安です。
✅ 確認
凍結予防のために冬季は給湯器の電源を入れたままにし屋外の露出配管には保温テープを巻いておきましょう。長期間留守にする場合は水抜き操作を行うことで凍結・破損を防ぐことができます。
⚠️ 給湯器のトラブルは早めの対応が重要です
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給湯器の水漏れへの対処法
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①まず止水栓を閉めて被害を最小限に

水漏れを発見したらまず給湯器の止水栓を閉めて水の供給を止めることが最優先です。止水栓は給湯器本体への給水管に設けられており多くの場合給湯器の近くにあります。
止水栓が見つからない場合や止水栓を閉めても水が止まらない場合は水道の元栓(メーターの元栓)を閉めてください。元栓を閉めると家全体の水が止まりますが水漏れによる被害を防ぐためには必要な処置です。
水漏れが床に広がっている場合はタオルや雑巾で水を吸い取り床材・壁材への浸水被害を最小限に抑えてください。特に木造住宅では床や壁への浸水が腐食やカビの原因になるため迅速な対応が重要です。
給湯器本体から水が大量に漏れている場合は電気系統への浸水を防ぐため給湯器の電源コードを抜く(またはブレーカーで該当回路を遮断する)ことも検討してください。感電の危険がある場合は絶対に水に触れないようにしてください。
②漏れ箇所を特定する方法
止水栓を閉めて安全を確保した後に水漏れの箇所を特定します。漏れ箇所を特定することで業者への説明がスムーズになり修理費用の見積もりも正確になります。
確認のポイントは①給水管・給湯管の接続部(給湯器上部・側面)②追い焚き配管の接続部③給湯器底面のドレン口④給湯器本体の外観(水滴・水濡れの跡)⑤給湯器下の床(水が溜まっていないか)です。
スマートフォンのカメラで漏れている箇所を撮影しておくと業者への説明に役立ちます。特に漏れの量(ポタポタ・チョロチョロ・ドバドバ)や漏れている液体の色(透明・茶色・白濁)もメモしておきましょう。
✅ 確認
水漏れ箇所が給湯器本体の上部(配管接続部)か下部(ドレン・底部)かによって原因と修理方法が大きく異なります。できるだけ正確に漏れの場所を特定してから業者に連絡しましょう。
③安全弁・逃し弁からの排水への対処

安全弁(逃し弁)から水が出ている場合の対処方法は漏れの量と状況によって異なります。少量の水が時々出る程度であれば安全弁の正常な動作である可能性があります。
水が常に出続けている場合は①水圧が高すぎる(減圧弁の調整が必要)②安全弁の弁体が汚れや異物で閉じなくなっている(安全弁の清掃または交換が必要)のいずれかが考えられます。どちらの場合も専門業者による対応が必要です。
安全弁を自分でテスト作動させることができます(取扱説明書で手順を確認してください)。テストで弁が正常に動作することを確認した上で水が止まらない場合は弁自体が故障している可能性があります。
安全弁の交換費用は部品代(3,000〜10,000円程度)+工賃(5,000〜10,000円程度)で1〜2万円が目安です。水が常に出続けている状態を放置すると水道代が無駄になるだけでなく床や周辺設備への水濡れ被害も拡大します。
④自分でできる一時的な応急処置
業者が来るまでの間の応急処置として水漏れ箇所を一時的に止める方法があります。ただしこれはあくまで一時的な処置であり根本的な修理ではありません。
配管の接続部からの小さな水漏れに対しては「水道用止水テープ(自己融着テープ)」を使って漏れ箇所に巻き付けることで一時的に止水することができます。ホームセンターで数百円で購入できます。
応急処置を行う前に必ず止水栓を閉めて水の供給を止めてください。水が流れている状態でテープを巻いても効果がありません。また応急処置後も必ず専門業者に修理を依頼してください。一時的な止水が成功していても内部で漏れが続いていることがあります。
⚠️ 注意
ガス配管・フレキ管の水漏れに対して自己判断でテープや接着剤を使用することは絶対にやめてください。ガス漏れにつながる危険があります。ガス配管の水漏れ処置はガス会社または有資格業者にのみ依頼してください。
⑤業者への連絡タイミングと伝えるべき情報

給湯器の水漏れは発見したらできるだけ早く業者に連絡することが重要です。
少量の水漏れでも放置すると被害が拡大します。
特に大量の水漏れや電気系統への浸水が懸念される場合は緊急対応を依頼してください。
業者に連絡する際に伝えるべき情報は
①漏れている箇所(給湯器のどの部分か)
②漏れの量(ポタポタ・チョロチョロ・大量)
③漏れている液体の色・性状
④いつから漏れているか
⑤給湯器の型番と設置年数、です。
緊急性が高い(大量漏水・電気系統への浸水・ガス臭がある)場合は
24時間対応の緊急業者に連絡してください。
多くの給湯器業者は緊急対応サービスを提供しています。
ただし緊急出張は通常料金より割高になることが
多いため予め費用を確認してから依頼しましょう。
💡 ポイント
マンション・アパートにお住まいの場合は水漏れが下の階に及ぶ前に管理会社にも連絡してください。集合住宅での水漏れは近隣への被害賠償問題につながる可能性があります。
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修理・交換の判断とプロへの依頼
①水漏れ修理の費用目安

給湯器の水漏れ修理費用は漏れ箇所と原因によって大きく異なります。
主な修理費用の目安を以下に示します。
配管接続部のパッキン交換:5,000〜15,000円、
安全弁・逃し弁の交換:10,000〜20,000円、
熱交換器の修理・交換:50,000〜150,000円、
内部配管の修理:20,000〜80,000円が一般的な相場です。
軽微な水漏れ(パッキン交換程度)であれば
比較的安価に修理できますが熱交換器の交換が
必要な場合は給湯器本体の交換費用(15〜30万円)と
近い金額になることがあります。
この場合は修理より交換を選ぶほうが合理的な判断です。
水漏れの修理を依頼する際は必ず複数の業者に
見積もりを依頼してください。
同じ修理内容でも業者によって費用が大きく異なる
ことがあります。
見積もりは書面で受け取り作業内容と
費用の内訳を確認してから依頼するか
どうかを決めましょう。
✅ 確認
修理費用の目安として「修理費用が新品給湯器代の30〜50%を超える場合は交換を検討」という基準があります。特に設置から10年以上経過している場合はこの基準を参考に判断してください。
②保証・保険の活用方法

給湯器の水漏れ修理を依頼する前に保証・保険が
適用できないかを確認してください。
メーカー保証期間内(通常1〜2年)
であれば無償修理の対象となる場合があります。
住宅を購入した際に「設備保証」が
付いているケースがあります。
特に新築・築浅の物件では住宅設備の保証が
10年程度付いていることがあります。
購入時の書類を確認してみましょう。
火災保険に「水濡れ補償」が付帯している場合
給湯器の水漏れによって床や壁に損害が生じた場合に
補償を受けられることがあります。
ただし給湯器本体の修理費用は対象外のこと
がほとんどです。保険証券を確認し
不明点は保険会社に問い合わせてください。
延長保証サービスに加入している場合も
保証の適用範囲を確認してください。
家電量販店や工務店が提供する延長保証は
機器本体だけでなく取り付け工事
の不具合も対象になることがあります。
③賃貸住宅での対応
賃貸住宅で給湯器から水漏れが発生した場合の
対応は持ち家とは異なります。
まず大家さんまたは管理会社に連絡することが最優先です。
賃貸住宅の給湯器は多くの場合大家さんの
所有物であり修理・交換の責任は大家さんにあります。
給湯器の水漏れを自分で業者を呼んで修理してしまう
と費用の負担を巡ってトラブルになることがあります。
緊急の場合(大量漏水・下の階への影響がある)
は応急処置(止水栓を閉める)を
行いながら管理会社に連絡してください。
連絡の際には水漏れの状況を写真・動画で
記録しておきましょう。
後のトラブル防止のために
「いつ・どのような状況で」漏れが
発生したかを記録に残すことが重要です。
⚠️ 注意
賃貸住宅で「自分が壊してしまった」と思い込んで黙って修理費を負担するのは正しい対応ではないことが多いです。給湯器は経年劣化による故障は大家さんの負担となるのが一般的です。まず管理会社に相談しましょう。
④交換を検討するタイミング

給湯器の水漏れをきっかけに交換を検討する場合の
主な判断基準は
①設置から10年以上経過している
②修理見積もりが10万円を超えた
③同じ箇所または別の箇所の水漏れが繰り返している
④他にも複数の不具合がある、
のいずれかに該当するケースです。
水漏れが熱交換器の腐食によるものである場合は
他の内部部品も同様に劣化が進んでいる
可能性が高く修理しても
短期間でまた別の箇所が
故障するリスクがあります。
このような場合は交換のほうが総合的に
コストパフォーマンスが良いと言えます。
給湯器を交換する場合は省エネ性能が
高いエコジョーズ(潜熱回収型給湯器)
への切り替えを検討しましょう。
従来型に比べてガス代が10〜15%程度節約
でき長期的には交換費用を回収できる
ケースが多くあります。
💡 ポイント
給湯器の交換工事は2〜4時間程度で完了することが多く当日中に新しい給湯器が使えるようになります。水漏れで給湯器が使えない状態になっても多くの業者が即日対応してくれます。
⑤まとめ:水漏れは早期発見・早期対処が重要

給湯器の水漏れは配管接続部のパッキン劣化・安全弁の
作動・熱交換器の腐食・凍結による破損など様々な
原因で発生します。
発見したらまず止水栓を閉めて被害を
最小限に抑え漏れ箇所を記録したうえで
専門業者に連絡することが正しい対処の流れです。
水漏れを放置すると漏水量の増加・電気系統への
浸水・床や壁へのダメージ・下の階への被害など
深刻な二次被害につながります。
「少し様子を見よう」という判断が大きな
トラブルに発展することがあるため
早期対処を心がけてください。
修理か交換かの判断は
設置年数・修理費用・故障状況を
総合的に考慮して行いましょう。
専門業者に相談しながら最善の選択を
することで快適な生活を取り戻すことができます。
⚠️ 給湯器のトラブルは早めの対応が重要です
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